坐骨神経痛とは

photo4坐骨神経痛とは病名ではなく症状のことです。
坐骨神経は、腰椎4、5番と仙骨の前面から出て梨状筋(臀部の筋肉)を通過して大腿部の後面からひざ裏にかけて走行しひざ裏で脛骨神経と総腓骨神経(下腿の前面と後面)に枝わかれし足裏と甲に分布しています。

脊髄や神経根が筋や関節、椎間板等で圧迫されると神経の走行に沿って疼痛、しびれの症状を出します。
坐骨神経痛の症状は、臀部から大腿部の後面、下腿部の前後外側面にかけて疼痛、しびれを出します。

 坐骨神経痛を出す主な疾患

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板は水分をたくさん含んだゼラチン質の髓核と、繊維輪というとりまく軟骨組織から成っており、腰椎に加わる力を分散させ、クッションの役割をしています。

椎間板は体の動作によって常に酷使されているため、老化は20代から起こります。繊維輪の弾力はなくなり、小さい亀割れができ、圧迫された髓核は繊維輪の亀割れから押し出されてしまうのです。そして、この押し出された髓核が神経を圧迫し、腰に痛みが起こる状態、これが椎間板ヘルニアです。

ぎっくり腰

重い荷物を持ち上げたとき、急に腰をねじったとき、中腰で長時間仕事をしたとき、疲労が溜まったときなどに、息ができない程の腰の痛みで動けなくなるのです。

脊柱管狭窄症

脊椎で、頚椎から仙骨までを構成する椎骨には椎孔という穴が開いており、一本の管になっています。

脊髄は腰椎あたりから脊髄の神経の束が分かれていきますが、この状態が馬の尾に似ていることから、馬尾神経と呼ばれています。椎間板は20代から老化し、脊柱管(神経が通る穴)を押しつぶし、その中の馬尾神経が圧迫されて腰痛や下肢のしびれが起こることがあり、これを脊柱管狭窄症といいます。

坐骨神経痛の治療

photo5当院では、これら筋や骨が原因している坐骨神経痛については大部分が骨格(骨盤や股関節等)のバランスの崩れからくる筋の過緊張が原因していると考えています。
骨盤は人が体を動かす時に重心バランスをとるセンサーの役目をします。骨盤が動かないと人は体を動かす時にうまくバランスを保てないのです。
このような状態で長期間過ごすと筋肉の過緊張が生じ神経の流れを悪くしてしまいます。
当院の治療法は骨格の基本軸である骨盤や股関節、背柱の生理的な動きを回復させる矯正をおこなうことによってこれらの症状に対応しています。